メイドとは女性の使用人のこと。いわゆる、家政婦やお手伝いさん、女中と同義(ただし、マスコミなどの業界では女中は差別用語と認識されている)。
個人宅で、住み込みもしくはパートタイムで家事を行う女性労働者。
漫画やゲームなどのサブカルチャーではメイド服やエプロンドレスをシンボルとして、一つのジャンルとして確立している。
メイドという職業をどのように定義するかによって変わってはくるが、封建制社会(中世)で生まれたとするのが一般的。それ以前では奴隷がメイドと同様な仕事を担当していた。
19世紀後半のイギリスでは女性の賃金が男性に比べ非常に安かったことに加え、使用人に対して課税される税の対象が男性の使用人のみであったことがあって、使用人は女性が多かった。
その頃のイギリスの女性使用人のイメージが現在の日本におけるメイドのイメージの源流であると思われる。
サブカルチャーにおいて、妹や姉、幼馴染などと並びメイドは一つのジャンル・ポジションを確立している。メイドを萌えの対象としてはじめて扱った作品はPCゲームの『To Heart』(Leaf?,1997)、メイド服を萌えの対象としてはじめて扱った作品はPCゲームの『Pia♥キャロットへようこそ!!2』(F&C,1997)といわれている。
しかしそれよりもずっと以前に、メイドへのフェティシズムとしてのメイドへの嗜好は存在した。旧帝国海軍が士官クラブの女給にメイドエプロンドレスを制服として採用していたこともある。
メイド喫茶の登場により、セーラー服?、ブルマーなど以上に男性の嗜好というよりは、オタク特有の嗜好であるかのようなイメージがあるが、例に挙げた二点同様にメイドも男性に多く見られるフェティシズムといえる。