ふじょし
オタクのうち特に女性のこと。
婦女子を自嘲的に改変した造語。いつごろ、だれによって作られたかは不明。
この言葉自体の出所が不明なため推測の域を出ないが、広義の腐女子が本来の意味で、後から腐女子の大部分を占めている狭義に該当する人々が意味の中心になったのであろう。
狭義の腐女子は自分の楽しむ作品、さらに細かく分ける場合はカップリングをひとつの「ジャンル」として扱う。他ジャンルへの干渉は極力避ける傾向にある。
ただし、同じキャラクターが存在している、組み合わせの違うカップリングを愛好している者に対して「(同じ作品のファンなのに)絶対に分かり合えない」という複雑な心境をもつ者が狭義の腐女子には多数存在するようで、『カップリング論争』に発展することも少なくないようである。
自分の愛好するジャンルを根拠に思想的集団に発展することは、オタク文化の中でも狭義の腐女子がもつ独特な世界である。
BL愛好者らによって、あるBL愛好者のタイプを「腐女子として認めるか、認めないか」の論争があることがある。
BLを
のどちらで定義するかを問題とするようだ。
つまり、前者は登場人物がオフィシャル的にはヘテロ*1であるが、自分たちが勝手にゲイである設定にして作品を楽しむことをBLであると主張し、後者はオフィシャルの時点でもゲイであればそれでいい*2と主張している。
具体的な問題に置き換えると、一般誌の二次創作のみならず、商業作品の作品もBLとするかとすることが出来る。
結局のところ、これも前述の『カップリング論争』の一部でジャンルに関する論争の一部に他ならないが、論争に加わっていない者からすれば、両者とも当然に腐女子である。
男性のオタクとは違い、その歴史は新しく新聞・TV等の一般メディアに露出し始めたのは2006年頃から(つまり、「オタク」「秋葉原」という単語がやや肯定的に取り上げられた時期)である。
そのため宮崎勤連続幼女誘拐殺人事件のネガティブキャンペーンからメディアに露出したオタクとは、性別以上のイメージのギャップが存在する。
基本的に、「普段の生活に疲れた女性の息抜き行動の一種」といった肯定的な取り上げ方が多いようである。
ただし、一部ではオタクのネガティブキャンペーンを継承し根拠のない批判や「人生の負け組み」に組み込まれるケースもある。(cf:VoCE執事喫茶盗撮問題?)